ずっと行ってみたかった、富山のクラフトイベント「立山Craft」。

自然の中で、全国から集まった作家さんたちの作品を眺めながら過ごす――そんな“ちょっと特別な休日”を想像していたんですが、実際はかなりリアルでした。
朝は夫に小児科をお願いし、そのあと家族で立山Craftへ。3歳児の「まだ着かない?」攻撃、湿度高めの蒸し暑さ、駐車場渋滞、そして母は寝違えで首肩が痛い。
でも、木陰で食べたカレーも、最後に並んで食べたジェラートも、その日の空気ごと記憶に残っています。
この記事では、
- 立山Craftの雰囲気
- 子連れ・犬連れで感じたリアル
- 混雑感や疲労感
- 実際に過ごして感じたこと
を、“レビュー”というより「その日の体験記」として書いてみます。
朝は小児科からスタート。すでに母はHP減少気味
この日はまず、夫が朝一で息子を小児科へ連れて行ってくれました。
鼻水と咳が少し再開していて受診。
ただ、先生曰く、
「咳自体は以前より良くなっている」
「鼻水が奥に溜まって痰っぽくなっているのかも」
とのことで、いつものシロップを処方。ちょっと安心した反面、ここですでに家族全体の体力はじわじわ削られ始めていました。
しかも私は寝違えで首と肩が痛い。地味につらい。かなりつらい。でも、ずっと行きたかった立山Craftの日。「今日は行きたい」が勝ちました。
立山Craftへ出発。でも3歳児の「まだ?」が止まらない
今回は愛犬も一緒のお出かけ。最近の息子は、「公園に行く」と決まると、とにかく早く行きたいタイプ。車に乗った瞬間から、
「まだ?」
「あとどのくらい?」
「おさんぽしたい!」
が始まります。
時間感覚を伝えたくて、
「じいじがいる富山市の実家くらいだよ」
と説明したら、一瞬納得。
……したんですが。
次の瞬間、
「(じゃあ)じいじ行く!」
が始まりました。
「まず公園行って、そのあとね」
「じいじ行く!」
「あとでね」
「じいじーー!」
という押し問答を車内で繰り返すことに。子どもの頭の中って、本当に素直につながるんですよね。
駐車場待ち20分。子連れだと“ただ待つ”が難しい
立山Craftには、開催から30分後くらいに到着。でも、すでにオープンから来ていた人たちで駐車場は満車でした。駐車場に入るまで、体感20分くらい。
大人だけなら、
「混んでるねー」
で済む時間なんですが、3歳児がいるとそうはいきません。
「早くすすんで!」
「ベビーカーのる!」
「おさんぽしたい!」
とにかく“待つ”が苦手。ただ、この日は泣きわめかなかっただけでも、かなり助かりました。
子連れって、「完璧に穏やか」は目指せなくて、“崩れなかったら勝ち”みたいなところ、ありますよね。
立山町総合公園の空気感。自然がイベントの主役だった

会場は、立山町総合公園。
行ってみて感じたのは、「自然そのもの」がイベントの空気を作っているということでした。

木々。芝生。少し湿った空気。曇り空のやわらかい光。今どきのアウトドア系の、おしゃれな空気感は確かにあるんですが、個人的にはそれ以上に、
“自然の中に、丁寧に人が集まっている”
感じが印象的でした。

20代や30代前半だったら、
「かわいい!」
「おしゃれ!」
でテンションが上がっていたと思うんです。
でも今は、
「この作家さん、丁寧に作ってるな」
「この素材感いいな」
みたいな見方に変わってきた気がします。富山でやるクラフトイベントって、結局“自然”が主役になるんだな、とも感じました。
木陰で食べた「ひみつカレー」が沁みた
「よし、作品見て回ろう」
と思ったタイミングで、息子が、
「おなかすいた!」
ですよね。わかってた。
私は氷見にお店がある「ひみつカレー」さんのブースへ。パパと息子たちは飲み物調達へ。
先に木陰で休憩していた息子たちのところへ向かうと、運営スタッフさんが椅子を持ってきてくれました。さらに、テーブルまで。もう本当にありがたかったです。

湿度が高くて、ただ立っているだけでも疲れる日だったので、あの気遣いは沁みました。

息子は洋梨のシェイクを飲みながら、子どもでも食べやすいキーマカレーをぱくぱく。私は2種合がけのもう一つ、エビのクリームカレー(中辛)を。この中辛が、じめじめした身体を一気に目覚めさせてくれました。スパイスって、夏の湿気に効くんですね。
全国から集まる作家さんたち。“おしゃれ”より“丁寧さ”を感じた

会場には、京都府や愛知県など、全国から来ている作家さんたちのブースが並んでいました。
ブース表示を見るたびに、
「このイベントのために富山まで来てるんだな」
と思うと、それだけでちょっと面白い。
器、木工、布、アクセサリー。どれも“量産品じゃない空気”があるんです。
特に印象に残ったのが、カラフルなパッチワークのような手法の帽子。
「これ、息子に被せたら絶対かわいい…!」
と思わず立ち止まったんですが、結局その日は買わず。でも、不思議と後悔はなくて。
“欲しかった”より、“いい出会いだった”
という感覚が残りました。

子どもは作品より、走る&ボール遊び!

ライブや子どもが遊べるスペースもあり、途中からはそこで休憩。
……なんですが。
息子は、イベントに合わせたの遊具よりも、ベビーカーに入っていたボールで遊んでました。子どもって、本当にそういうところある。
広場を走り回って、ボール投げて、また走って。
大人側は「クラフトイベントに来た」つもりでも、子どもにとっては、
「広い公園でいっぱい遊んだ日」
なんですよね。でも、それでいいんだと思います。
湿度に勝った、最後のジェラート

そんな中、魚津市のジェラート屋さん「BOBO.」さんを発見。かなり並んでいました。
でも、あのじめじめ感の中で、
「これはアイス食べたい……!」
となり、母は並びました。
そして、ついに買えたジェラートを一口。あれは、かなり幸福でした。
単純な「冷たくて美味しい」じゃなくて、
- 朝からのバタバタ
- 駐車場待ち
- 子どもの“まだ?”
- 首肩痛
- 蒸し暑さ
全部を超えて辿り着いた一口。あの瞬間、「今日来てよかった」が全部詰まっていた気がします。

帰り際に来た救急車で感じた、夏イベントのリアル
そのあと、息子念願の実家へ向かうため車へ。さあ出発、というタイミングで救急車が到着しました。おそらく、熱中症だったのかもしれません。
息子は大喜び。
「救急車ー!!」
でも親側は、
「あの暑さ、やっぱり危険だったよな」
と思って見ていました。
子どもはまだ、“緊急”の意味まではわからない。その無邪気さと、大人側の現実感の差が、なんだか印象に残っています。
完璧じゃなかったけど、ちゃんと記憶に残る一日だった
正直、快適なお出かけではなかったです。湿度は高いし、体力は削られるし、子ども対応はずっと続くし、首肩は痛い。
でも、
木陰で食べたカレーとか、全国から来ていた作家さんたちとか、走り回る息子とか、最後のジェラートの幸福感とか。そういう断片が、全部その日の空気ごと残っています。
「素敵なクラフトイベントでした」
だけでは終わらない、生活感のある一日。でも、だからこそ記憶に残るんですよね。
たぶんまた来年も、
「今年も暑いね」
なんて言いながら、行きたくなる気がしています。
立山Craftとは?

立山Craft は、富山県立山町で開催されているクラフトフェアです。
以下、公式サイトより引用・要約します。
立山町東部に位置する上東地域には、古くから越中瀬戸焼の文化があり、近年では和紙・漆・金工・陶芸など、新たな作家たちもこの土地に工房を構えています。
一方で、少子化により中学校や小学校の休校が進み、地域コミュニティの核が失われつつある現状もありました。
そうした中で生まれたのが、「全国からものづくりの作家が集まる場」としての立山Craft。
単なるクラフトイベントではなく、
- 地域の魅力を再発見すること
- 世代を超えて人が集まること
- 子どもたちがものづくりに触れること
も、大切にされているそうです。
実際に行ってみると、子ども連れや犬連れも多く、作品を“買う場所”というより、“人や空気に触れる場所”という感覚が強く残りました。
公式サイトはこちら
立山Craft公式サイト

